未来市場創造会Blog

製造業のビタミン剤

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運営委員会でのこと

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昨晩、2010年12月7日に未来市場創造会運営委員会を開きました。参加した委員の皆さんは以下の通りです。

奥下圭介さん
Kさん
Sさん
Tさん
谷崎テトラさん
つなぶちようじ
野木志郎さん
が集まりました。
布施真人さんは出席の予定でしたが、急遽仕事の都合で欠席なさいました。

まずは第1回の未来市場創造会について意見を述べ合いました。以下のような意見が寄せられました。

谷崎テトラさんの話がよかった。環境の危機的な話とマーケティングの話を聞くことで、これから何を考えるべきかがはっきりとした。一方で、ディスカッションがその話に引っ張られ、観念的な話が多かったと思う。(奥下さん)

友人を連れてきたが、はじめのうちはどんな話がなされるのか不安だった。しかし、フィールドを越えて未来について語り合うことは面白いことがわかった。ただし、現在の不安に対してどのように対処すべきかなど、踏み込むべきところにはまだ踏み込めてない感じがするので、次回に期待している。テトラさんの話からみんなの対話となり、明確なサジェッションから混沌としたワールドカフェに移行することでメリハリができたと思う。終わったあとに名刺交換をしたいと考えていた人もいたようなので、そのような人と人とが出会うための時間や、体験したことを個々人がまとめるシェアの時間などが必要だと感じた。(Sさん)

いろんな業界を越えて、ワイワイと楽しい時間が過ごせたことがよかった。司会とテトラさんの話で、この場はリラックスしていい場であり、やわらかいホッとした感が生まれてよかった。ひさしぶりに大学生の頃のフリーな情報交換の場を持てたことがうれしかった。あそこでおこなわれたことや議事録をMLに流すと良いのではないか。あの場では会社を離れて未来を考えることが楽しかったが、議事録などを通して、生活の場においても未来のことを考えられるようになるのではないか。(Tさん)

開いたばかりのMLはまだ書き込みがないので不発だと言える。まだ仲間になりきれていないことがわかる。やはり未来市場創造会終了後には懇親会がマストであろう。個々の思いを明らかにするという点でワールドカフェは成功であり、一歩踏み出したことは確かだが、これからさらにこの活動を活発にするには改善すべきところが多々あると思う。(Kさん)

未来市場創造会でも言ったとおり、僕の思っていた会とは違う形になっている。この会はこの会でとても面白いのだが、僕の思いは日本の製造業の空洞化を防ぐために何ができるかという点にある。そのためには現場がどうなっているのか、何をどう改善できるのか、そのようなことを考える場にしていきたい。ただ一方で、初めての委員会の際にテトラさんが指摘したように、30年後に飛行機が飛ばなくなり、流通や交通が滞るようになる可能性があると聞いたとき、いままで通りのやり方で何かしようとしてもどうにもならないということも理解できた。(野木さん)

プレゼンテーションはまずまずうまくいった。みんなが楽しそうだからいいかなとも思った。しかし、僕自身はほとんど誰とも対話をしなかったのが残念だった。時間が足りず、誰かと知り合う時間がなかった。あの場にはたくさんの人が来てくれたけど、誰とも新しく知り合いになれなかったのが残念。前回の未来市場創造会でやったことは、まだ議論できる状態ではないので、MLを開いてもあまり活発に議論はできないのではないか。次回は少人数にして、もう少し突っ込んだ話をしたほうがいいのではないか。(谷崎さん)

第1回としては成功したと思っている。委員や参加者がみんな自分のこととしてあの場に来てくれたことがうれしい。(つなぶち)

以上は僕のメモによって再現しているので、もし発言内容に間違いなどがあったら指摘してください。

これからの未来市場創造会をどうしていくかについて、いろいろと話し合いました。僕の頭に印象的に残っていることを書くと以下のようなことです。

未来市場創造会が単なる寄り集まりに終わらないために、明確な思想を打ち出していきたい。そのためにマーケティング的な視点や、科学的な考え方を基礎として、未来市場創造会ならではの発展を目指していきたい。

未来市場創造会は、集合知を生み出す装置となるべきだ。それぞれに専門的知識を持っている人が集まり、欠けている知識を交換し合い、そのことによって新しい何かが生まれていくことを期待する。

世界のことを知り尽くした完全な個人やグループがあるわけではない。不完全な個人やグループが集まり、情報を交換し合いながら、そのこと自体を楽しめるようにこの会をマネージしたい。

次回は第1回よりしっかりと時間を取って、参加者同士が互いに触発しあえる場にしていきたい。

最後に会計を担当しているSさんに精算をしてもらい、委員会を終えました。

次回は、2月か3月の土曜か日曜、午後一杯を使うプログラムをおこなう予定です。日程など明確になりましたら、こちらで発表いたします。

運営委員の皆さん、お疲れ様でした。

なぜ未来市場創造会を始めるのか

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僕は高度成長経済のなかで育ちました。幼い頃は近所にもまだ砂利道があった、そんな時代です。東京にもまだまだ空き地があり、子供たちは遊ぼうと思えばいくらでも遊ぶ場所を探すことができました。まだ戦後の傷跡が少し残っているような時代でした。

だけど、物はないし、体制は整っていませんでしたけど、人は明るい希望を持っていたように思います。そんな雰囲気の中で僕は育ててもらいました。

最近の日本の状況を見回すと、物は豊かになりましたけど、心が豊かかと言えば、あまり胸を張ってそうだとは言えない状況です。ニュースを見れば、子供が自殺したとか、親が子供を殺したとか、聞いただけで悲しくなるような事件が多い。そんな状況を生み出したのは、僕や、少し上の世代であることは間違いないでしょう。そのことを僕は歯痒く感じます。僕らの世代で何かできることはきちんとしていかないと、次世代の人が困ると思うのです。だから僕はそのようなことに関して何かしたいと思っていました。

先日、甲冑パンツで有名になったログインの野木志郎さんに会いました。そしていろいろと話していると、こんなことを言うのです。

「俺は日本の製造業を元気にするために何かしたい」

話がとても大きいので「それ本気?」と聞きました。

「本気やぞ」

「じゃあ何かしよう」ということで、何ができるかわかりませんけど未来市場創造会というものを作ることに決めました。具体的に何をするかはまだ決めていません。10/15に興味のある人に集まってもらって、まずは第一回の会議を開くことだけ決めました。

野木さんの会社はたった数名でやっています。その小さな会社が甲冑パンツの大ヒットを生み出したのです。多くの人は歴女ブームや武将ブームに乗ったものとしか思ってないようですが、話をきちんと聞くと、それはたまたまいいブームには乗ったけど、それをあてにして作ったものではないことがわかります。

野木さんの父親は大手下着会社の下請けをしています。職人気質で下着のことに関してはすべてを知り尽くしているそうです。あらかたの形を見ればその下着をどのように布から裁断すればいいのか、立体に組み上げるためにはどんな形で布を切ればいいのか、すぐに答えてくれるそうです。そんな技術のある父親を見ながらも、販売に関しては大手が握っていますから、どんなにがんばっても下請けが得られる利益はとても低く抑えられてしまいます。それが野木さんにとっては悔しいことだったようです。

2002年、日韓ワールドカップの稲本のシュートを見て、野木さんは「アスリートのための下着を作りたい」と思ったそうです。それ以来、新しいパンツを作るため、5000着もの下着を試着し、何百回となく素材や縫製をやり直させ、ついにどこにもなかった包帯パンツを作り上げます。

このとき、長年見てきた父親に対する思いと、下着業界の現状に対して問題提起をするために、技術の高い下請けの人たちに「あなたの技術を高く買う。だから俺に力を貸してくれ」と言ってお願いしていきました。父親が下着の専門家といえども、まだ無名のおじさんがそう言ったところでなかなか人は集まりません。しかし、野木さんの人望でじわじわと人が集まり、包帯パンツを作り上げるのです。

しかし、見た目は普通のパンツと変わりません。にもかかわらず4000円近くするのです。最初はなかなか売れませんでした。はけばその違いがわかるのですが、わざわざはいてくれる人もなかなか現れません。職人たちを集めた手前、引き下がることはできません。なにしろ野木さんに力を貸した人たちは、下手をしたら大手からにらまれてしまうのですから。これからの下着製造業を革新するために力を貸して欲しいと言ったからには大ヒットを生み出さないとならないのです。

そこで野木さんはもう一歩踏み込んだ、何か売れる新しいパンツを作ろうと考えました。包帯パンツを作るための原点に立ち返り考えたのです。

本当は自分が何をしたかったのか・・・。日本の男の心意気を集めて勝負に出る。下着業界に革命を起こす。

そこでひらめいたのです。男が勝負に出るためのパンツをつくるんじゃと。たまたま以前にいろんなデザインのパンツを考えていたとき、甲冑パンツの原案もありました。それを包帯パンツに施そうとひらめいたのです。

しかし、ひらめいたらすぐにできるという訳でもありませんでした。包帯パンツは通気性がいいので甲冑のデザインをプリントできないのです。何社かに頼んだそうですが、全滅でした。しばらくしてその技術を持つ会社と巡り合うことができました。

甲冑パンツは発売とともに売れ出して、様々なメディアに引っ張りだこになりました。野木さんの苦労が報われたのです。さらに包帯パンツの製法に関して特許が取れました。「包帯」と「パンツ」という一般的な名詞をふたつ重ねただけの名前では普通では登録商標は取れないのだそうですが、なぜか取れてしまいました。

こうして野木さんは大きな成功の下地を着実に固めています。だからこそ、日本の製造業の人たちに同じように成功して欲しいと願っているのです。

急に凄いことができるとは思っていません。ただ、野木さんの思いがたくさんの人に伝わり、日本の製造業全般が以前にもまして勢いを持ってくれることを願っています。そのために何ができるのか、いろんな人の意見を聞きながら、何かしていくつもりです。

もしあなたにも同じ思いがあり、一緒に何かやろうと思うのなら、メールかコメントを下さい。このBlogにコメントをいただいてもいいですし、メールを下さる方はこちらからお願いいたします。

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Written by Tsunabuchi Yoji

9月 30th, 2010 at 4:16 pm

未来市場創造会準備中

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未来市場創造会という会を作ることにした。きっかけはログイン野木志郎社長の「俺は日本の製造業を元気にしたい!」という一言。

それならばと、私つなぶちようじと、数名が集まり、少しずつどんな会にすればいいのかを考えていきます。どんな会になるのかお楽しみに。

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Written by Tsunabuchi Yoji

9月 25th, 2010 at 1:36 pm

Posted in 準備

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