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メディカル・デザイン・アワードのスタートアップカフェ

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こちらでご紹介したLMDPのメディカル・デザイン・アワードのスタートアップカフェに参加してきました。

メディカル・デザイン・アワードとは、医療関係のいくつかのテーマを設け、それに対する答えや制作物を一般から公募することで、医療分野の課題を共有し、問題意識を高めていこうとする試みです。今回僕が参加したのは、そのアワードの開始を宣言するパーティーでした。しかし、単なるパーティーではなく、ワークショップ形式となっていて、五つのチームに分かれ、課題として出されている問題にチームごとで取り組むというものでした。

これに参加することで、医療現場に起きている問題が少し理解できました。

僕が参加したのは、「病院から介護施設へのスムーズな移行」を解決するためのチームで、そこで多くの問題を共有することになりました。

介護施設と病院は、系列でつながりが深いところであればいいのですが、一般的には病院を退院するときに介護施設に対して病院は「どんな治療をしたか」とか「どんな薬を投与したか」に関して、あまり詳細なデータを与えないため、介護施設に入ってきた人に適切な処置ができないことが多いのだそうです。はじめてその話を聞いたとき、なんでそんなことが起こるのか、まったく理解できませんでした。そこで、介護施設を紹介している会社、株式会社リンクスの人たちからいろいろと話を聞くと、聞けば聞くほどそこには難しい問題が横たわっていることが明らかになっていきました。

たとえば、これだけネットが発達してきたのですから、カルテの共有はとても簡単そうに思えますが、実際にはそのカルテの内容は「病院のもの」であったりて、なかなか開示してもらえないのだそうです。あとの懇親会であるお医者さんに聞いたのは、別に開示したくなくてしないのではなくて、法律でそう決まっているからとも聞きました。つまり、たとえば僕のカルテは、僕が知りたければ病院でいくらでも教えてもらえそうなものですが、いったん僕が事故などで意識不明になってしまうと、過去のデータはなかなかかつてかかっていた病院から引き出せなくなるそうです。それって問題ですよね。そういう細かい問題が散在していて、なかなか不便らしいのです。

このような問題はとても細かく、ひとつひとつを吟味する機会も、時間もなかなか持てません。そこで、それらを一般に知ってもらうためのチャンスとして、メディカル・デザイン・アワードを作ったそうです。

詳細なデータが外部に出ることで、果たしてベストな治療がおこなわれたのかどうかが一般に明らかにされてしまうことになります。このような情報が出てしまうと困ると考えるのは、一部の能力のない医師で、多くの医師は、このような機会を望んでいるのだそうです。

僕たちがきちんとした医療を受けられるためにも、このアワードが開催のたびに有名になり、多くの人が問題意識を共有してくれるようになると良いですね。

これからやっていく未来市場創造会にもとても参考なりました。

会場ではセグウェイの試乗がおこなわれており(医療・介護現場における革新的な移動体のアイデアを募集するためセグウェイが協賛している)、たまたま抽選に当たったので乗りました。その詳細は「水のきらめき」に。

メディシンク

LMDP

Written by Tsunabuchi Yoji

11月 21st, 2010 at 4:44 pm